北海道ツーリングJ 


9月15日(金)〜17日(日) 【旅の轍→当別→石狩→小樽→余市→積丹岬→神威岬→

 小樽 (高速)→苫小牧東フェリーターミナル→敦賀→鯖江→舞鶴→福山】

<9/15(金)14日目>旅の轍→当別→石狩→小樽→余市→積丹岬→神威岬→小樽 (高速)→苫小牧東フェリーターミナル

 

 いよいよ今日が北海道ツー最終日だ。起床して外へ出ると、昨日の大雨が嘘のようにカラッと晴れ上がって気持ちのいい朝だった。ヘルメットやグローブ、雨具など外に出し、全て乾かした。

 肉そぼろと漬け物、味噌汁、ご飯の朝食をいただき、部屋に帰って今日のルートを考える。今日一日は晴天が続くので、少し遠いけれど積丹岬と神威岬まで足を伸ばすことにした。

 実は昨年も最終日にここを訪れたのだが、もの凄い荒天だった。帰りのフェリーの時間が迫っていたため、積丹岬は省略し神威岬だけ行ったが、風が強く今にも雨が降りそうで、晴れていたら素晴らしい景色なのになあ、と残念に思った。
 よし、リベンジしようとオーナーにルートを相談すると、「札幌を通ると渋滞で時間がかかるので、札幌を迂回して小樽までいくには337号線を走るといいですよ」と地図で教えてもらった。ジグザグに進みながら、とにかく337を進むそうだ。やはり、こういう情報は地元の人ならではだろう。

 右折、左折を繰り返しながら、途中当別(とうべつ)の道の駅で休憩。駐車場も建物もとてもでっかくて札幌から一番近い道の駅だそうで、人も大勢いた。スウェーデン風というのが売りらしいのだが、どこがスウェーデンなのかよく分からなかった。多分、建物の内部に大きな木の梁が使ってあるのがそうなのだろう。昼前だったがあまりお腹が空いていないのでアイスクリームを食べて出発。

 その後石狩に入り、小樽までの道は車や信号が多く、少し速度が落ちる。それでも本州に比べると道が広く、車線も多くて快適だった。昼過ぎ小樽に着き、腹も減ってきたので昨年も訪れた煉瓦通りに行き、食べるところを探す。なぜか蕎麦が食べたくなり、ネットで調べたが近くにいい店がない。まあ、そのうち走っているうちにどこか見つかるだろうと小樽を離れる。

 2時頃、余市のあたりで「そば処 みらく食堂」の看板を発見。早速入って割子蕎麦を注文した。出てきたものを見てびっくり。普通は3枚に分けた少量の蕎麦に大根おろしや、鰹節、紅葉おろし、ネギなどがちょこっと乗っているのだが、先ず蕎麦の量がゆうに2倍。具も天ぷらやいろんな具がたっぷりで、さすが北海道だなあと思った。空腹だったので丼も注文しようかと思ったのだが、頼まなくて正解だった。味もよく、夢中で食べた後になって写真を撮るのを忘れていたことに気づいた。蕎麦湯を飲みながらお女将さんにここから神威岬までの時間を聞くと、約1時間とのこと。

 積丹半島への道は景色も素晴らしく、ウニなどの海鮮を食べさせる店も沢山並んでいる。昨年海鮮ちらし寿司を食べた寿司屋さんもあった。(本当はウニ丼が食べたかったのだが、時価にビビッてしまった)

 昨年行けなかった積丹岬に到着し、駐車場から歩いて上がってトンネルを抜けると、積丹ブルーといわれる真っ青な海が眼下に広がる。左右に遊歩道があるのだが、熊が出たと言うことで両方とも立ち入り禁止になっていた。

    

 次ぎに神威岬に行くとさすがに昨年より観光客が大勢いて、にぎわっていた。今回は岬の先端までは行かなかったのだが、それでも険しい絶壁やコバルトブルーの海が一望でき、ようやく昨年のリベンジができて大満足。

    

 その後、小樽まで引き返し、高速を乗り継いで苫小牧東のフェリーターミナルに7時頃到着した。受付で予約していた乗船券をもらい、来たときと同じフェリー「すいせん」に11時半ごろ乗船し、入浴後は長距離を走った疲れで、すぐに爆睡。

<9/16(土)15日目>フェリー→敦賀→鯖江
 翌日の夜8時半に敦賀港に到着し、一泊するために高速で北に50kmほどの鯖江市に行き、人生初めて体験するネットカフェ(正式な名前は「快活クラブ」といい、全国にあるチェーン店らしい)で夜を明かした。

 実は北海道を出る前にネットで敦賀市内のホテルを探したのだが、泊まる日が土曜日だったためどこも空きがない。どうしようかと思っていたときに、EZOライダーで知り合った笠岡女子がよくネットカフェに泊まると言っていたことを思い出し、利用することにした。予約の電話を入れると鍵のかかる個室は一杯で、鍵のない小さな部屋なら空きがあるとのこと。朝まで何とか過ごせるのならいいや、と予約した。
 何せ、全く初めての経験なので受付でどういうシステムか説明を受け、漫画やDVDが置いてあるスペースを抜け、奥の部屋のある場所に行ってみると広いのや狭いのや沢山のいろんな部屋が狭いスペースに密集している。もし火事にでもなったら大変なことになるなと、ちょっぴり不安になり、避難経路を確認した。

 私が泊まる一番小さな部屋は1畳ほどの広さで上は筒抜け。パソコンとテレビのモニターがあり、画面で食べ物や飲み物を注文すると店のスタッフが持ってきてくれる仕組みだ。「こりゃ便利だわい」、とビールやつまみを注文し、12時過ぎに寝たが、冷房が効きすぎているのと隣からかいびきが聞こえて安眠はできなかった。

 

 6時頃起きると、セルフでトーストと飲み物のサービスのコーナーがあり、簡単な朝食をとった。利用しているのは若い人ばかりで、私のような年配者は一人もいない。7時頃会計をすると、宿泊、飲食含め3,700円という安さ。宿泊に困ったときは、こういう選択肢もあるのだと分かったのは大きな収穫だった。外に出ると駐輪場に「日本一周中」と書いた名古屋ナンバーのバイクが止まっていた。

 出発後、ほとんど高速を使い、休憩を何度も取りながら帰ったのだが、山陽自動車道の播磨〜赤穂が9/5に起きたトンネル火災事故のため通行止めで、下道に迂回した。その渋滞でだいぶ時間をロスしたが、15時頃、無事帰宅した。

 W800での北海道ツーリング、今回もいろいろな人や大自然との出会いを楽しみ、美味しいものを食べ、最高に充実した16日間だった。

 【追記】 どこか忘れたのだが、恐らく襟裳岬から帯広に行く途中だったと思う。町中で材木を積んだ大きなトラックがのろのろと走っているので、イライラし追い越すチャンスを伺っていた。対向車がいないのを確認し、追い越そうとするとトラックの運ちゃんが窓から手を出して制止するではないか。これは何かあるなと思い、追い越すのを止めトラックの後を走っていると、すぐその先でネズミ捕りをやっていた。しかも捕まっていたのが私と同じW800で色も同じ。もし捕まっていたら、同じ様なバイクが2台連続で警察もびっくりしたのではないだろうか?そして悲運の2人は友達になっていたかもしれない。
 トラックを追い越しざま、大きく手を振って「ありがとう」の意を伝えた。

トップページに戻る