7月24日(日)〜26日(火) 【浜頓別→音威子府→美深→名寄→美瑛】 |
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<7/24(日)6日目>浜頓別→クッチャロ湖→ウソタンナイ砂金公園→音威子府(おといねっぷ)→美深(びふか) 朝起きると、外は小雨が降っている。TVの天気予報を見ながら自家製のパンとジャムの朝食をとったが、天気は昨日同様、雨模様で午後から回復してくるようだ。出発前、宿の前で3人で互いに写真を撮りあう。バードウォッチングが趣味のオーナーは、野鳥が木々の間にいると言ってカメラを向けていたが、よく見えなかった。 ![]() 今日の宿泊地は美深のキャンプ場に決めたので、距離的には約100kmと少ない。余裕があるので、まずはクッチャロ湖を一周しようと雨具を着て出発する。湖畔にはキャンプ場があり、雨の中5,6組の車やバイクのキャンパーがいた。晴れていたら絶景のロケーションだろう。 ![]() クッチャロ湖を巡る道を走っていたが湖は全く見えず、どんどん湖から離れていくような気がしたので一旦止まって地図で確認すると、一周する道は結構湖から離れており、雨も降って景色が期待できないので諦めて来た道を戻り浜頓別へ。そこから頓別国道と呼ばれる275号線を音威子府に向けて走る。今までほとんど海沿いを走ってきたので、久々に山の中を走ると景色が新鮮で気持ちが良い。ただ、雨は振ったりやんだりで雨具は着たままである。途中、ウソタンナイ砂金採掘公園という看板があり、砂金堀体験もできると書いてあったので左折してそちらに向かう。 結構道が入り組んでいたが、親切にも道の分岐点には矢印と共にあと何キロと書いてある。T字路で大きな←の印の下にあと1.2kmとあったので迷わず左折し、そろそろ距離的に着く頃だと思ったが、それらしい公園や看板もなく大きな牧場があるばかり。そのあたりを何度も走ったが一向に見つからないので、先ほどのT字路に引き返すと驚いた。なんと左折ではなく右折だったのだ。確かに→の右に小さな看板があったが、これでは誰もが間違うだろう。勘弁してくれよ。それとも私が不注意なだけだろうか? ![]() そうこうしているうちに公園に到着。ここはキャンプもできるみたいだがこの天気なので誰もいない。ゴールドハウスという管理棟に行くと30分砂金堀体験ができるという。普段はすぐそばを流れるウソタンナイ川でするそうだが、雨で増水しているので、テントの下の大きなステンレスの流し台のようなところで行う。500円を払い、オーナーの男性と砂をすくう30cmくらいの皿を持ってテントに向かう。流し台には水に浸かった砂があり、皿に水と砂を一緒にすくって傾けながら水と表面の砂粒を水に戻していく。何度も繰り返すと小さな砂粒だけが残り、その中に光るものがあればそれが砂金の粒で、3粒まで持ち帰られるらしい。オーナーが手本を示してくれるがなかなか難しく、一向に砂金は出てこず、中腰での作業なので腰も痛くなってくる。「しかし、砂金は出ませんねえ」と言うと、オーナーが「実はあらかじめ、砂の中に小さい金の粒を入れているんです。今、金が値上がりして大変なんですよ。」そんな夢のないことを言わんでもよろしい!。20分くらいしてもうやめようかと思っていたら、ごく小さな2粒が見つかりホッとした。管理棟に戻り、砂金堀りの資料や写真を見ると江戸から明治にかけてこの辺りで砂金が採れると、アメリカのゴールドラッシュのように人が押し寄せ、とても賑わったそうだ。 ![]() 北海道は意外と蕎麦の名産地で蕎麦の畑をよく見た。音威子府は黒い蕎麦が名物と書いてあったので、休憩をかねて道の駅に入りどんなに美味しいのかと期待して食べてみた。ざるそばの方が蕎麦の味がよく分かるのだが、無くてかけそばを注文すると、ただの黒っぽい、味も普通の蕎麦だった。期待が大きいとガッカリ感も大きい。 ![]() 天気も回復し天塩川沿いを快調に南下し、15時半頃目的地の「森林公園びふかアイランドキャンプ場」に到着。ここは道の駅に隣接し、広大な敷地の一角には温泉施設やホテルもある人気のキャンプ場である。管理棟で400円を払い、テントの場所を探す。結構バイクより車、特にワンボックスが多く、連泊している人も多いみたいである。バイクでゆっくり回りながら、トイレの場所や炊事棟、木の間や隣との距離など最適なサイトをいろいろ考えて探し、まあまあの場所を見つけたので、そこに落ち着く。隣は車で来ていて大阪弁を大声で話す4人組のおっさんたち、反対側には一人で250ccのスクーターで来ている少し陰気な中年男。おっさんたちの一人はよく話しかけてきて仲良くなったが、陰気な男は無言でじっとこちらを見ているので、気味が悪くなって、なるべく顔を合わせないようテントの向きを考えた。 テントの設営も終わり、ひと段落していると、バイクで来たキャンパーが私と同じようにサイトをグルグル回って場所を探している。結構車が場所をとって密集状態なので皆苦労しているようだ。まず、汗を流してさっぱりしようと着替えをもってすぐ近くの温泉施設に行く。そこは宿泊もできる大きなホテルで風呂も広くて気持ちが良い。ロビーのTVで大相撲の千秋楽をやっていたので少し見る。 その後バイクに乗って酒と食料の買出しに出かける。キャンプ場から7,8km離れた美深の街中に小さなスーパーがあったので、入って買い物をしていると何か薄暗く人もいないし、変だなと思っていると蛍の光が流れ始め、19時だというのにまさかの閉店。慌ててマップに日本最北端のセブンイレブンと書いてあったのを思い出し、探して入る。さっきのスーパーと違い、明るいしつまみも豊富で酒の種類もいっぱいあり、調子に乗ってビール、日本酒5合、ウィスキーまで買って後で後悔することになる。 キャンプ場に帰ると隣では焚き火を囲んでおっさんたちが楽しそうに宴会を始めていた。こっちも準備をしているとおっさんの一人がやって来て、いろいろと話をした。私が福山から来たと言うと、「わしは今は岡山に住んどるんや。車はなぜか和泉ナンバーやけどな。毎年こうして大阪の友達とキャンプしとるんや。」とか、昨日はトシカの家に泊ったと言うと、「そこは昔仲間と行ったことがあるで。バーベキューが食べ放題と言うので期待していたが、5人なのに3人前くらいしかない。しかもわしは少し遅れていったので肉が3切れしか残ってなくて、文句を言うとごはんを山盛りにしてくれたが、あれはひどかった。」どうやらトシカの家の前のオーナーの時らしかった。薪が余っているのであげようかと言われたので喜んで頂戴した。 夕食はコテッチャンをもやしと一緒に炒め、茹でたエビ、豚タンのサラダとともにいただく。日本酒が進み、いい気分になったところで先ほどおっさんに薪を貰ったことを思い出し、この旅で初めて焚き火台を使うことにする。ろうそくのランタンにも火を入れ、薪を焚いて炎を眺めながらウィスキーを飲む。焚き火を見ながら酒を飲むとついつい普段より飲み過ぎてしまい、かなり酔っぱらってしまった。トイレに行こうと立ち上がって歩き出した途端、タープを張っている紐に足が引っ掛かかって派手に転び、テーブルをひっくり返してしまった。その上、どこかで左足のすねを打ってかなり痛い。トイレから帰ると片づけるのは面倒なのでそのまま寝てしまった。 ![]() ![]() <7/25(月)7日目>美深→名寄(なよろ)→美深(連泊) 朝起きてテントから出ると、いろんなものがひっくり返り散らばっていた。すると隣の例のおっさんがやって来て、「キツネにやられたんか?」と言うので、「昨日の夜酔っぱらって転んだんです」と答えた。おっさんの仲間の一人はまだ寝ているらしく、テントに向かって大きな声で「○○ちゃん、いつまでも寝とったら目ぇ腐るでー。」さすが関西人だ。 昨日買ったサンドイッチと牛乳で定番の朝食をとりながら周りを見わたすと、左は柔軟体操、右はラジオ体操、前はスマホを見ながら太極拳、それぞれ年配の夫婦が体を動かしていた。よく観察するとバイクで来ているのは若者や中年が多いが、車、特に大きなミニバンタイプの車は老夫婦が多く、しかも連泊しているようだった。 ここのキャンプ場が気に入ったので私も連泊することにし、食後の紅茶を飲みながら地図を見て美深と名寄を中心に面白そうなところを走ることにする。 まずは昨日キャンプ場から美深の町に行く途中に見つけた看板で、函岳(はこだけ)という高い山があって展望台もあるらしいので国道を左折して目指した。最初は快調だったが、途中から小石がゴロゴロした砂利道になり、その上、熊出没の看板があったので諦めて引き返すことにした。 次に美深の中心地に行き、これほどの町なのに小さなスーパーが一軒だけというのはおかしいと思い、今夜の買出しのこともあるし大きなスーパーを探した。駅の周辺を探すと、国道から一本入った所にラルズマートという北海道に多い割と大きなスーパーを見つけ安心した。 美深を出てすぐに、トロッコ共和国という看板があったので、少し距離はあったが時間はたっぷりあるので行くことにした。約1時間走るとトロッコの線路が見え、廃線を利用した観光施設のようだった。トロッコの乗り場に着くと、あと5分で発車だったが、往復40分もかかる上、運賃も結構高かったので乗るのは止めた。後にNHKのBSの番組「六角精児の呑み鉄本線日本旅」で六角が、雨の中このトロッコ列車に乗っていた。北海道には過疎のため沢山の廃線があり、その跡を辿るのも鉄道好きの楽しみだそうだ。 他に見どころはないかと辺りを見渡すと、「仁宇布の名水」とか「雨霧の滝」とか「日本最北の高山湿原である松原湿原」と書いてある大きな看板があったので興味が湧き、少し距離があったが、とにかくそちらの方にバイクを走らせた。ところが近くの分岐点まで行くと、そこから細いダートの道になり、お決まりの「熊出没」の立札、しかもかなり距離があるので結局諦めて引き返した。 その道沿いに北海道に来てから何度か見たことのある大きくてきれいな花が沢山咲いていたので止まってカメラでパチリ。帰ってから調べると「エゾニュウ」という北海道ならではの野草で背丈は3mにもなるそうだ。他にも最初にキャンプをした小平に群生していて、結構いたるところで見られたハマナスの実もこの時期多かった。 ![]() さて、国道まで引き返し南下して名寄市を目指した。すると名寄美深道路という無料の高速道路の案内の看板があったのでそこを走ることにした。名寄はは明日通るところだが、北国博物館というのが面白そうなので今日のうちに行くことにした。 街中に入ると思ったより大きな市街地で賑わっている。昼時で久々にラーメンを食べたくなったので探すが、なかなか見つからない。仕方なくネットで探すと「旭川ラーメン一善や」という見た目が美味しそうな店があったのでそこに決める。人気店らしく、少し並んでいたがすぐに入れた。熟成醤油ラーメンがおすすめのようだが、あっさりしたものが食べたくて豚塩ラーメンを注文する。味はコクがあってとても美味しく満足して店を出た。 店の写真を撮っていると、店から出てきた50代くらいの泉谷しげるによく似たおっさんが話しかけてきた。「なんで名寄みたいな何もないところに来たの?」と聞くので、「美深のキャンプ場に泊まっていて、そこを中心に走ってるんです。」と言うと、「そうか、わしは最近まで美深で働いていたんだが、上司を殴ってクビになった、ハハハ。」と物騒なことを言う。さすが泉谷しげる似のことだけはある。さらに「ここのラーメンもいいが、もっと美味しい所を教えてやる。『亀金』といって、お相撲さんが巡業で来たら必ず行く店だ」とも。なんで相撲が出てくるのか分からなかったが、明日行くかもしれないので場所を教えてもらい、聞いたとおりに道を確かめたが見つからず、翌日も行かなかったが帰ってネットで調べたら名寄市で一番人気の店だった。 ![]() ![]() 名寄に来た目的はもう一つあって、「北国博物館」という少し変わった名前の博物館に興味を持って、北海道に来たからには訪れたいと思っていたからだ。ナビで探し、線路を渡るとその先の小高い丘の上に建っていた。線路のそばにはSLが展示してあり、ラッセル車を始め北国ならではのいろんな種類の除雪車や機関車・客車がズラリと並んでいた。 丘に登って博物館に行くとまさかの休館日だった。そうか、今日は月曜なのでこういう施設はたいてい休みが多いのだ。どうせ明日また名寄を通るので、その時に来ればいいと、美深のキャンプ場に戻ることにする。天気も良く快適な道中だった。この道は天塩川という大きな川に沿って走っていて、途中カヌーの乗り場が何カ所かあったりした。私は若いころカヌーにはまり、自作のカナディアンと折り畳み式のファルトボートの2隻を所有しているが、長いことしまったままである。そういえばキャンプ場の近くにもカヌーができるところがあったので、そちらを体験してもよかったなと、ちょっぴり後悔。 15時頃キャンプ場に着くとおっさんたちのグループは引き上げていて、代わりに東京から来たというワンボックスでビーグル犬を連れた老夫婦が設営を始めていた。旅慣れているらしく、寝室用のテントともう一つメッシュの四角形のリビングのようなテントを張って中には大きなテーブルが置いてあった。設営が済むと道をはさんだ、同じようなワンボックスの夫婦に「今年も来ましたよ」と挨拶をしていたのでお互い毎年来ているのだろう。私のテントのそばの木に犬をつないでいて、構ってほしいのかこちらをじっと見ている。ご主人に挨拶をして犬の名前を聞くとラン太ということだった。 ![]() 反対側の不気味男は不在で、スクーターが無かったので私と同じように出かけているのだろう。時間があるので、たまっていた洗濯をすることにした。管理棟の一角にコインランドリーがあり、洗濯機と乾燥機が2台ずつあった。管理棟に張り紙があり、「スマホの充電1回100円」と書いてあったので、充電もする。キャンプ場には意外と電源が無く、何年か前の山陰ツーで買った電池式の充電器を持ってきてはいたが、電池の消耗が早い割には80%くらいしか充電できず、困っていたのだ。 洗濯の間、キャンプ場を散歩していると、なぜか「チョウザメ博物館」という小さな建物があり、入ってみようとすると、やはり休館日だった。洗濯、乾燥を済ませてサイトに戻ると、不気味男が帰っていて、ロープに鮎釣りなどで使う防水のつなぎを干していて、おそらく川遊びをしていたのであろう。その後温泉に入り、今日見つけたスーパーとセブンイレブンに行き買出しをして、日が暮れたので夕食タイム。何を飲食したかよく覚えていないが、昨夜飲み過ぎて失敗したので酒はほどほどにした。 <7/26(火)8日目>美深→名寄→旭川→美瑛 深酒をしなかったので朝早く目覚め、さわやかな気分で広いキャンプ場内を散策した。車のナンバーを見ると全国各地から来ているのが分かる。中には太陽光のパネルを付け衛星放送のアンテナを立てて長期滞在をしているキャンパーも。千葉から軽自動車で来ている年配の人と話をしたが彼は2,30年前からここに通っているそうだ。その頃はバイクがほとんどだったが、今はバイクが減り、車の方が多くなったと言う。 さらに歩いていると昔乗っていたW650が止まっていたので懐かしくなって50代くらいの男性に話しかけた。「このバイクはスタイルがいいですよね。私も昔乗っていたんですよ」と言うと、「私も気に入って10数年乗っているけど、体力が落ちてきているんでそろそろ小さいバイクに乗り換えようかと思っているんです」と言うので、「私もそう思って手放したんですけど、後からやっぱり手放すんじゃなかったと後悔しました。だから頑張って乗り続けてください!」と励ました。 さらに歩いていると、初日から立っていて気になるテントがあるので近づいてみた。そのテントはモンゴルの遊牧民の家のゲルのような格好で8角形で大きさは直径5,6m、高さ2,3mでかなり大きく、さぞかし大家族がいるのかと思ったら老夫婦2人だけだった。三重県から来たというご主人に聞いたら、2人が使うには広いけどとても快適だとのこと。ただ、設営は大変らしい。 朝食後はマップを見ながら今日の予定を立てる。まずは、昨日休館日だった名寄の北国博物館に行き、その後旭川経由で美瑛町に行き。キャンプが2日続いたので次は宿に泊まることにする。 名寄に着くと昨日見たSLをゆっくり見たが、実際に一部の車両には乗れたりもする。普段は絶対にしないが、よくできた顔出しのD51の書割があったので、珍しくタイマーで写真撮影し博物館に向かった。 ![]() 駐車場に着くと午前中だが天気が良く、カンカン照りだったので日陰を探しバイクを止め、いざ博物館へ。するとここでまたしても大失敗。すぐそばに自転車のタイヤを固定して駐輪する装置があり、そこに足をひっかけ転倒したのだ。しかも一昨日転倒してすねを打ったところと同じ個所を打ってしまった。しばらくはあまりの痛さで身動きできなくて、ズボンをめくると出血していた。 痛さをこらえながら入館すると、中はかなり広くいろんなテーマに分かれているようだった。最初の展示はヒグマの剥製が沢山置かれている特別展のコーナーで、北海道を開拓してきた人々がいかに熊と戦ってきたか、そして現在でも熊の被害が出ているかというようなものだった。他の野生動物もそうだが、都会でも環境の変化で結構出没しているらしい。その他、冬の寒さをどう克服してきたかとか寒さをしのぐ道具の変遷や、先住民族であるアイヌの生活が分かる道具や着物の展示など、見ていて飽きなかった。また郷土のコーナーでは名寄出身の関取「名寄岩」が大きく取り上げれており、彼のおかげでこの北の地に大相撲の巡業が来るようになったらしい。そしてここでやっと昨日の「亀金」というラーメン屋に相撲取りが来たという話がつながって納得した。 ![]() ![]() 博物館を出て、名寄の街から旭川方面へ行く道を走っていたら、ネズミ捕りに遭遇した。街中を走っているとき対向車がパッシングしたので、おそらく街を出たところでやっているのだろうと思った。信号待ちで止まると前に一台の車がいた。普段ならこういうときは車の左に出て青になったらスピードを出して車の前に出るところだが、なぜかその時は車の後ろについていた。信号が青になるとその車は結構なスピードを出して飛び出した途端、道路に旗を持った警官が出てきて捕まってしまった。私も同じくらいのスピードだったので「ヤバい!」と思ったが、かろうじてセーフだった。先に飛び出さなくてよかったと安堵するとともに、なんでこんな街中でネズミ捕りをするんだと北海道警察の姑息さに怒りを覚えた。 この日は気温がとても高く、名寄を出て5,6kmのところにある「もち米の里なよろ」という道の駅で休憩する。マップによると「18種類の冷たい大福が人気」とあったので、いちごミルク大福とお茶を買い、休憩スペースで昼食代わりに食べるが本当に良く冷えていて美味しかった。ここで今日の宿を予約しようと、マップルやネットで美瑛の宿を探すと何軒かあったので、その中からペンション風のこじゃれた「おかせん里(り)」という宿に電話して予約した。 その後、一路旭川を目指して走る。結構距離があるので高速を使おうかとも思ったが、下道を走った。旭川市内へ入ると、北海道第2の都市だけあってとても広く道路も何車線もあり、信号も多いため、とうとう暑さに負けて上着を脱ぎ、日に焼けるのは分かっていたが半袖にする。 次の目的地は有名な旭山動物園である。駅前からは一直線で飛ばしたいところだが、なぜかパトカーがウロウロ走っていてスピードが出せない。動物園に着くと思ったより大きく、駐車場は一杯だった。ゆっくり見たかったが何しろ暑く、夏休みのせいか小さい子供を連れた家族連れが多い。コロナ感染が心配になるほど人がごった返しており、それに早めに宿について日没までに美瑛の絶景スポットを探して写真を撮ろうと思っているので3,40分ほどで切り上げた。 ![]() 旭川を出て美瑛の町に近づくといかにも北海道らしいカラフルでなだらかな丘が見えるようになり、心が踊る。国道から左に折れて少し行ったところにある、「おかせん里」に16時頃到着。4,50代の夫婦がやっていて、団体の客が入っていたがキャンセルになり今日は私一人だという。洋風のきれいな部屋に荷物を置き、美瑛町の撮影スポットが書いてあるパンフレットをもらって、出かけた。雄大な景色が広がり、どこをとっても絵になりそうなところばかりで、バイクを止めては写真を撮りまくった。そういえば、もらったパンフに撮影の注意として、勝手に畑に入るなと書いてあったが、いいアングルで撮るために少し入った。麦畑が多かったが、トウモロコシ畑も一面に広がりその中に一本高い杉の木があり、クリスマスツリーの木というそうだ。そのほかジェットコースターの道という長い一直線の道もあり、走っていて飽きなかった。 宿に戻ると入浴し、夕食タイム。ビールを頼み、オーナーの男性と話しながら食事をする。彼の趣味は全国の郵便局巡りをすることだと言う。疲れたので早々に部屋に戻り就寝。 ![]() ![]() ![]() 北海道ツーリングCに続く |