バイク日記G   2023.4/21 〜


 4/21 リアボックスをいろいろと探していたが、高くてもいいものを買おうと、WeBikeのサイトで見
つけたGiviの47Lでブラックのものに候補を絞った。値段は約28,000円だが、WeBikeのサイトからバ
イク王のW800 を買ったので、7000ポイントが使えて結局21000円だった。 Kappaより色も形も機能
性もずっとよく、買って正解だった。

 

 5/4 買ってから4回ほど給油したが、平均約22,3Km/Lくらい。覚悟はしていたが、STが約35km/
Lだったので、かなり燃費が悪い。ちなみにPCXは50km/Lくらい。燃費が悪いのは仕方ないが、困
るのが180kmくらい走ったところで黄色いFuelランプが点き始め、それだけならいいのだが、左のメ
ーターにある時計やトリップメーターの数字がFuelの点滅に変わることだ。計算上は300km弱は走
れるはずだが、しかたないので200kmくらいで給油することになる。これでは北海道でのツーロング
では早めにガソリンスタンドを探す心配をしなくてはならないだろう。

 あと気になるのが走ってしばらくすると「カシャカシャ」という音がしてくる。カムシャフトの音かもし
れないが、走行距離がかさんでくると仕方のないことかもしれない。

 ETCがシートの下にあるので、カードを挿入するのは一旦シートをはずさなければならないが、ボ
ックスを付けたときのマウントがシート後部に干渉し、とても外し辛い。そこで、シートの後ろの部分
を一旦はがし、固いウレタン状の詰め物を少し切り取った。それでもまだ固かったので、ETCカード
はバイクに入れたままにし、車用にもう一枚作ることにした。これは先日Hさんに会ったとき、ETCカ
ードの出し入れが面倒だと言うと、バイクのETCは入れたままにして、車用にもう一枚作っていると
聞き、真似をすることにしたのである。今のカードの中国銀行に聞くと2枚同時はできないと言わ
れ、広島銀行で2枚目を作った。

 5/16 ついにやってしまった。Wにも大分慣れて少々調子に乗りすぎていたのかもしれない。ジム
の帰りによく行くドラッグストアで買い物をして駐車場を出ようとしたとき右から軽が来た。避けようと
左に回ってまた右に行こうとしたとき、なぜかギヤがニュートラルに入っていたらしく、そのままガシ
ャン!と右に勢いよく倒れてしまった。すぐ近くにいた同じ年頃の男性が近寄ってバイクを起こすの
を手伝ってくれた。駐車場は右に傾斜しているのでおそらく一人では起こせなかったであろう。サイ
ドスタンドを立てて、男性に礼を言い、ふと見ると何やら破片が落ちている。最初ハンドルのグリップ
かと思ったら、なんと右のステップが根元からポッキリと折れているではないか!

 まさかステップが折れることなんてありえないと思っていたので、しばらく呆然としたが、とにかくこ
の場を立ち去らなくてはならない。ロードサービスを呼ぶことも考えたが、ステップの付け根にかかと
を乗せれば、なんとかブレーキを踏むことはできると思い、用心しながらひとまずは帰宅した。

 車体にどんな傷が付いているか確かめた。W650の時も何度かコケたがブレーキの先とバックミラ
ー、それにマフラーがよく傷ついていた。しかし、今回はエンジンガードがあったおかげで、それら
は無傷。エンジンガードとリアアボックスに少し傷がいっていただけだった。エンジンガード付きの
バイクを買っていて良かった。ただ、リアボックスは買ったばかりだったのでちょっと悲しかった。で
も大したことはないので、また何とかしよう。

 

 ステップは折れたところが力のかかるところだので、交換するしかない。ここはカワサキのバイク
屋に頼むのがベストだと考え、182号線にあるカワサキプラザというバイク屋に電話した。最初にス
テップが折れたので修理してほしいと言うと、受付の女性が「当店で購入されたバイクですか?」と
聞くので、前のスズキやレッドバロンのように「自分のところで買ったバイク以外は直さない」と言わ
れるのではないかと心配したが、 男性スタッフに変わると、修理できるので来店してくれというので
安心した。その日は閉店まであと1時間だったので、行くのはあきらめ、翌日の水曜の定休日を挟
んで翌々日に持っていくことにした。

 5/17  何とか応急処置でもできないかと思い、ネットで検索すると、後ろのタンデム用のステップ
をはずして前のステップの代わりにつけることができると書いてあった。これはいいことを聞いたわ
い、と早速はずそうとしたらピンを止めてあるEリングという留め具が固くてなかなか外せない。専用
の工具があるみたいだが、先のとがったドライバーでなんとか外せた。ところが前のステップのEリ
ングは大きく頑丈で外しにくい、それにピンを抜くにはピンを支えてる金具を外さないといけない。外
すためにスパナでボルトを回そうとしたが これが固くて全く回らない。仕方なく後ろのステップは元
に戻し、明日カワサキプラザに行くのに少しでも乗りやすくするために、取れたステップをビニール
で覆われた針金でぐるぐる巻きにして何とかステップに足がかかるようにした。

 5/18  カワサキプラザに持っていくと店長らしき人が出てきて、部品の在庫や見積もりを出すので
店内で待ってくれと言われた。この店に来るのは初めてだったが、バイク屋のイメージを覆す、とて
もおしゃれできれいなショップだった。1階はきれいで広い整備工場と少しの展示スペースで2階は
かなり広めの展示スペースと奥にカフェがあった。1階にメグロK2が置いてあったがやはり元は同じ
Wだが、風格があり格好いい。

 見積もりはすぐできて、工賃込みで約12,000円。ステップ部分を全部交換するみたいだが、まあ
仕方がない。自分では無理なのだから。在庫もあるので明後日の土曜には入るそうだ。

 5/20 カワサキプラザにバイクを持って行くと30分ほどでできるという。2階で待つことにしたら女
性のスタッフが飲み物はいかがですかと聞いてきたので、アイスコーヒーを頼み、雑誌を見ながら
待っていると店長が出来たと上がってきた。代金を払い、元通りになったWに乗って帰ったが、やは
りちゃんとしたステップがあると、当然ながらこんなにも乗りやすいのかと感動した。これからは注
意してコケないようにしよう。

 6/14 バイク用のシューズは大昔CB750に乗っていた時、ツーリング用にブーツを買ったことがあ
ったが、久々に下駄箱から出して履いてみると足首が窮屈でしかも底のゴムが硬化しとても使い物
にならない。

 その後、革靴ではチェンジペダルのために傷が付いたり、スニーカーでは爪先が痛いし、バイク専
用のシューズを買えばいいのだが高い。そこで思いついたのがアタックという作業用品を売ってい
る店に行くと、靴の爪先に樹脂製や鉄製のガードが埋め込んであるシューズがあり、デザイン的に
も結構ダサくはない。値段は2〜3千円くらいで3、4年前からずっと愛用し、現在3足目である。

 しかし、Wを買ってから安全の面からもちゃんとした専用のシューズを買おうと思い立った。そこで
今までヘルメットやグラブなどを買っていた南海部品に行こうとしたら、以前あった場所に店がな
い。帰ってネットで調べると何と昨年閉店してるではないか。福山市ではバイク用品の専門店は他
になく、結局倉敷の二輪館が結構大きい店で一番ここから近いことが分かった。1週間ほど前、早
速ナビを使って行ってみると倉敷市の南西部にあり、南海部品の5倍くらいの大きさで整備工場も
ある。駐車場には様々なバイクがとめてあり、人気のほどが伺われる。中に入ると品揃えも多く、い
いシューズも見つかったが欲しいサイズがなく、取り寄せてもらうことにした。その日はメッシュのプ
ロテクター入りのグラブを買った。今まで冬以外は革製のものを使っていたが、クシタニ製のちょっと
格好いい5千円のものにした。シューズはELF製の少しがっしりしたものでくるぶしがしっかりガード
されているのが気に入った。少し重いがペダルのチェンジもスムースに行われる。街乗りにもツーリ
ングにも重宝するだろう。

 6/23 グラブ、シューズときたら次はウエアだろう。夏は暑いのでポロシャツの上に普通のウイン
ドブレーカーを羽織り、さらに暑い時期には半袖にアームカバーといういで立ち。これでは転倒した
ときに危険なのでちゃんとしたものを買おうと思った。北海道ツーで知り合った萩原さんも、バイクに
乗るときはプロテクターを装備されていた。先週二輪館に行ったときいろいろ吊るしてあったのを試
着したが、どれも重たい。春から秋用のメッシュジャケットだが、真夏は結構暑そうである。その中
で割と軽くデザインもよく、値段もそこそこのモンスター・ヒーローという二輪館オリジナルのジャケッ
トを買った。肩・背中・肘にプロテクターが付いており、胸はなぜか別売りなのでそれも買った。恐ら
く胸を付けると風が通らず、暑いためだろう。ちょっとした遠乗りやツーリング専用にしようと思う。

 ついでにバイク関係の投稿で便利なグッズとしてよく紹介されているスロットルアシストも買った。
これも試してみたが、長距離を運転するなら確かに楽だが、街中を走るには何かの拍子に急にア
クセルをふかした状態になったりするので少し危険である。投稿にも危ない目に会ったという記事も
載っていたので普段は使わず北海道ツーなどの使用に留めたい。

 他にカワサキの名前が入った皮のキーホルダーも買った。今まではPCXを買ったときに付いてい
たホンダドリームのキーホルダーを使っていたが、やはりWに乗るからには格好悪いので変えた。

 全部合わせて約3万円の出費となった。そのうちプロテクター入りのジーンズや革ジャンも欲しくな
るだろうなあ。(その後、膝をガードするプロテクターも買った。)

 8/8 今年も北海道ツーリングに行くつもりであったが、その前に準備として3〜4日ぐらいのツー
リングを計画した。それは和歌山を起点とし、紀伊半島を一周して最後は伊勢神宮参りという、以
前から行きたかったルートだ。徳島からフェリーで和歌山に渡って、その日は和歌山市内のホテル
に泊まり、途中キャンプもするというものだ。

 その準備として、キャンプ用のイスと大型のツーリングバッグをアマゾンで買った。イスは三脚を広
げた小さいものを使っていたが、庭の作業をしていたとき重さに耐えきれずぶっ壊れた。一応修理
はしたが、やはりゆったりとくつろげる背もたれのある、しかもコンパクトに収まるものを買った。  
 バッグは昨年の北海道ツーのときキャンプ道具をSTの荷台に積むのに苦労した。しかも高速を走
るとき崩れて落ちはしないかと心配したので、荷物をひとまとめにできる大きめのバッグを買った。
 しかしこれが届いたのを見ると思ったよりでかく、うまくシートに固定できるか心配だった。届いた
のが出発の前日で早速バイクに乗せたが固定の仕方がよく分からない。その日はキャンプ道具を
詰め込み、明日に備えた。また、当日の和歌山のホテル、二日目のキャンプ場、三日目の伊勢の
ゲストハウスを予約し、台風が近づいていたのでキャンプ場近くのライダースハウスも、一応押さえ
て万全の態勢を備えた。

 8/9 さて出発の日に事件が起こった。事故と言うべきか?                      
 当日の朝、すぐに出やすいよう、バイクを逆向き(道路側)にした。いつもは荷物を積みやすいよう
物置の近くに置くのだが、日が照っていたので駐車場(カーポート)に持っていった。これが間違い
の元だった。まず、荷物が満載したバッグをシートの上に乗せ、固定していった。昨日はよく分から
なかったがいろいろとやっているうちに分かってきた。ただ、リアボックスが干渉するので、一旦は
ずしてバッグを固定した後再びリアボックスを取り付けようとした。しかし、バッグが後ろに寄ってい
るためなかなか入らず、思い切って力を入れボックスを押した。駐車場は道路に向かって下がるよ
うに少し傾斜している。そのことをすっかり忘れて押したために、サイドスタンドがはずれ、ガシャー
ンという大きな音とともに左側にバイクが倒れた。それだけなら良かったのだが、なんと左足が挟
まれたのだ。

 あまりの痛さにしばらくは起きあがることもできず、これはやばいことになったと思った。足を引き
抜くと左足のジーパンが破れ、膝のあたりから血が噴き出している。まずはバイクを起こそうと、バ
ッグをはずし、なんとか火事場の馬鹿力で起こすことができた。物置からタオルを取って膝に当て
たが血が止まらない。家に入り風呂場で傷を洗うが2カ所が切れており、とりあえず病院で治療して
もらおうと、以前診てもらったことがあるSクリニックとF医院に電話するが、どちらもちょうど昼前で午
後からでないと診れないと言う。そこで初めてだが最近できたH外科クリニックに電話すると12時ま
でに来られるなら診てくれるという。幸い車に乗ることはできたので急いで行って診てもらった。麻
酔の注射をして3針ずつ縫ってもらった。縫うのは人生初である。念のためレントゲンも撮ったが幸
い骨折はしていなかった。

 家に帰ると予約していた宿とキャンプ場をキャンセルした。和歌山の宿は当日だったのでキャンセ
ル料は80%と書いてあったが、怪我をして行かれなくなったというと「それは大変でしたね」となぜ
かキャンセル料は免除してくれた。他の2カ所も無事キャンセルできた。

 家に帰り落ち着いて自分の行動を振り返ると、あまりの不用意、不注意、馬鹿さ加減に情けなく
なった。こんなことで北海道に行けるのか?大型バイクを乗る資格があるのか?まあ、これを貴重
な教訓としよう。ジムにも当分行けそうにない。それよりジムの仲間にツーリングに行くことを言った
のだが、なんと言おうか・・・。

 その後バイクのダメージが心配でよく見たが、意外と傷は少なく、エンジンガードに少し擦り傷が
ついている程度だった。おそらく、足が挟まれたのと横に張り出しているバッグが車体を保護した
のだろう。これは不幸中の幸いだった。

 8/19 思ったより傷の治りは早く、本日抜糸した。医者は糸を抜くとき少し痛いですよと言った
が、細い糸のせいかほとんど痛みはなかった。医者から明後日の月曜にもう一度来るか、それとも
自分で判断してもう来ないか、どちらにするかと聞かれたので即座に「自分で判断します」と答え
た。病院で待たされる時間は実に無駄だからだ。医師に厚く礼を言って帰宅した。

 傷はくっついたが、左足全体が腫れていて少し痛みもある。しかし、ずっとジムに行っていないの
で筋力が落ちていると思い、昨日から、知っている者に会わないよう、夕方の時間帯を狙って行くこ
とにした。

 8/28 怪我も完全に治り、北海道ツーリングに行く目途が立ったため、その予行演習として1泊2
日のキャンプをすることにした。一番の目的はシートバッグの使い勝手を試すことだ。

 折角なら今まで行ったことがなく、そんなに遠くない県内のキャンプ場ということで、「森林と川に
囲まれた自然溢れる環境です!」という宣伝文句に惹かれ、三次市君田町の「高幡森林浴の森キ
ャンプ場」を選んだ。北海道に行くのと同様の装備をし、キャンプ場に向かった。受付は普通の農家
で、使用料の1000円を払った。客は私一人だという。サイトに行くと驚いた。確かに「自然溢れる環
境」だが、草ぼうぼうで、「マムシに注意」の看板が。これはヤバいなと思っていたら、何と1,5mはあ
ろうかというシマヘビがすぐ目の前を悠々と横切るではないか!

 トイレはというと使用不可能なレベルの汚さ。北海道のキャンプ場を見習ってほしい。一段下の河
原は草が生えてないので、そこにテントを張った。流木が沢山落ちていて、焚き火もすることができ
た。その夜は川のせせらぎをBGMにゆっくり休んだ。

       

 シートバッグは少々でかいが、慣れると使い勝手がよく、物も沢山入る。ただ難点はリアシートに
乗せたとき、幅があるので乗車姿勢が前寄りになり、窮屈なことだ。長距離を走るには結構きつい
かもしれない。そして帰宅後、9月2日から北海道に渡るため敦賀から苫小牧行のフェリーを予約し
た。