バイク日記H   2024.1/2 〜7/17


 1/2 昨日は能登半島で大地震が発生し、被災の様子が気になるが、昨年と同様に年末年始で
なまった体にカツを入れるため、笠岡古代の丘スポーツ公園に出かけた。昨年の11月に三次の尾
関山公園に紅葉を見に高速を使って行ったとき、もの凄く寒かったので、兼ねてから欲しかった電
熱のグラブをアマゾンで買った。また、Youtubeなどで評判の良かったワークマンのイージスという
最強の防寒の上下も手に入れたので防寒対策は万全である。冬になると寒いからバイクには乗ら
ないという輩(やから)をたまに見かけるが、冬でも普通に乗るのが本当のバイク好きだと思う。ま
あ、滅多に雪の降らない温暖な瀬戸内海地方に住んでるから言えることで、北海道のライダーから
すれば、「そんなら冬の北海道を走ってみんかい!」と言われそうである。

    

 公園に着くと、遊具で遊んでいる大勢の家族連れの横を通り過ぎ、キャンプ場までのいつもの散
歩コースを歩く。キャンプ場(といっても、道沿いにサイトが5つくらいある小さなキャンプ場だが)に
着くと、昨年来たときは「マムシに注意」と「ハチに注意」の張り紙があって、「こんなキャンプ場は使
いたくないなあ」とバイク日記Gに書いたが、今年は「イノシシに注意」の張り紙がさらに加わってい
た。その近くの桜の並木には女性のマネキン人形が何体もくくりつけられていて、  しかも首をロー
プで縛っているのがなんともシュールである。正月早々いいもの(?)を見せてもらった。

 いつもはこの辺りで引き返すのだが、運動不足なのでその先の山の中をぐるっと回る道を初めて
歩いた。舗装の道が途中から細い山道になり、そのうち獣(けもの)道のようになって、迷いながら
もなんとか元の道に戻ることができた。途中から上着は脱いでいたが、30分程歩いて結構汗をか
きいい運動になった。

     

   


7/17  久しぶりのプチツー。

 しまなみ海道を通って、尾道市の因島にある「ギャラリー喫茶・ブラームス」へ。

 一ヶ月ほど前、新聞に築山さんという現在85歳の方が、商船の模型を作っていて展示をされてい
るというのが写真と共に載っているのを見て、是非見に行きたいと思っていた。前期と後期に分け
て展示されていて、行こう行こうと思いながら梅雨に入ったりして、結局最終日に重い腰を上げた。

 福山東のインターから入ろうとすると、ゲートが上がらず、「ETCカードの期限が切れています」と
の表示。ゲートの隙間から出て待機所で待っていると、係員が通行券を持って来て、「出るとき現金
で払ってください」とのこと。はて?バイクのETCは以前にも書いたが、神戸のHさんの勧めでカード
の出し入れが面倒なので入れたままにし、もう一枚を車用に取得した。そういえば古い方のカード
の期限が切れて新しいのを送ってきたのだが、入れ替えるのを忘れていたのだ。何という失策!

 ガソリンも少なかったので尾道のインターで降りて、スタンドに寄った。ガソリンを入れた後、車用
のETCカードは持っていたので、シートを外して入れ替えようとしたが、シートがリヤボックスのマウ
ントと干渉してなかなか外れない。店員にも手伝ってもらいやっと入れ替えることができた。

 その後、向島を経由し、昼過ぎに「ブラームス」に到着。展示最終日なのでさぞかし人で一杯かと
思いきや誰もいなかった。70歳くらいの女主人に、船の模型が好きで福山から見に来たというと大
変喜んで、作者が午前中までいたので残念だったと言われた。

 店の奥の一段高くなった小部屋に大小様々な種類の船が展示してあり、小さいのは20cmから大
きいのは1mくらい。全てキットではなく、ホームセンターなどで調達した木材やプラスチックなどを加
工・着色して精巧に作ってあった。普通は豪華客船や帆船などの模型を作る人は多いが、作者の
筑山さんは若い頃から三井商船の機関士でそのため商船の模型が多いそうだ。

         



 ギャラリーを出た後、前々から行きたかった白滝山を目指す。ここは以前勤めていた学校の同僚
の先生のご先祖が、山の頂上に500体以上の石像(五百羅漢)を弟子と共に作ったというところで
ある。先生から「頂上からの眺めが素晴らしいので、是非来てごらん」と言われていたのだ。

 駐車場にバイクを止め、登山口から登り始める。標高が226mなので、普段からジムで鍛えている
私にとって大したことはないだろうとタカをくくっていたが、意外と傾斜が急で苦労した。

 登る途中で急に視界が開けたり、石像がいい表情で佇んでいるのに力をもらいながら20分ほどで
頂上に着いたら汗びっしょりだった。頂上からの眺めは本当に素晴らしく、瀬戸内海が一望でき、
四国まで見えそうだった。通って来た因島大橋もよく見えた。五百羅漢も大小さまざまで、瀬戸内の
景色とよくマッチしている。こんなものを苦労して作るなんて、先生のご先祖の偉大さに感動した。